特別支援学校にも臨時採用教員が!
臨時採用教員として、働いている方、働いてみたい方・・・
学校の先生には幼稚園・小学校・中学校・高等学校の教員の他に特別支援学校の教員があることをご存じですか。簡単にいうと
特別支援学校は、障害をもった子供たちが通う学校です。
(ひと昔前には、養護学校と言っていました。)
都道府県によって、特別支援学校、総合支援学校、〇〇学園と呼び方は違います。
今の時代、たくさんの臨時採用教員が特別支援学校で働いています。つまり
特別支援学校も公立の学校なので、臨時採用教員として働くことが可能なのです。
そして働いているみんなが皆、特別支援の免許を持っているとは限りません。実は特別支援の免許が無くても働けるのです。そのからくりを後ほどお話ししたいと思います。
その前に
特別支援学校とは、どのような学校なのか、特別支援学級と何が違うのか、そこで働く方法、免許の取り方、仕事内容など、自分の経験を基にお話し、少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。
特別支援学校ってどんな学校?
特別支援学校と特別支援学級って何が違うの?
特別支援学校と特別支援学級は言葉こそ似ていますが、同じものではありません。
特別支援学校とは上記でも述べているように、障害児(病弱児・虚弱児を含む)に対して、教育と自立を図る事を目的に、知識や技術の取得を行う学校です。
特別支援学級とは、通常の小学校・中学校・高等学校・中等教育学校に教育上特別な支援を必要とする児童や生徒のために設置される学級で、「特別支援クラス」「特学」とも呼ばれています。
ということで、特別支援学校は1つの学校、特別支援学級は一般の学校の中に設けられた1つの学級のことをいいます。
普通学級・特別支援学級・特別支援学校に通う子供たちの違いって?
普通学級・特別支援学級・特別支援学校に通う子供たちの一般的な判断の目安としては、
②集団の行動を取ることが出来るか(コミュニケーションをとることができる)
③身の回りのことは自立しているか(日常生活の自立)
などが重要視されています。
まず普通学級では…
社会生活を向上させるために授業を行うのが主です。そのため授業に参加し、勉強についていけるかだけではなく、集団でコミュニケーションをとりながら、ルールに従うといった社会生活を学習をします。従って、これら①②③が難しい子供たちは、普通学級ではなく特別支援学級か特別支援学校かの選択を迫られます。
特別支援学級では…
子供の障害の特性や知能の問題から、通常の授業に参加し、通常の学級の指導では能力を伸ばすことの難しい子供たちは、習得が難しい科目や教科・分野に対して支援学級に通いながら教育を受けます。朝から特別支援学級で1日を過ごす子供もいれば、授業(国語・算数など)を特別支援学級で行い、他の授業は普通の学級で行うといった通級という制度もあります。特別支援学級の教員は通常の教員免許のみで行うことができ、特別支援学校の教員のように障害児に対する特別な免許はもっていないことが多いです。
特別支援学校は…
障害者手帳をもっている、またはもっていなくても、日常生活の自立が難しく、個別に支援が必要な子供や、医療的ケアが必要といった子供たちが通う学校で、学力を伸ばすことより、子供たち一人一人の障害に応じて、将来自立を目標とした教育や訓練を行うことを優先します。特別支援学校の教員は、特別支援学校教諭の免許をもっています。
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どうしたら働けるの?
特別支援学校で働くには
特別支援学校で働いている教員には、
・大学から特別支援学校の先生を目指し、免許を取得してから採用試験を受け正規採用で特別支援学校の教員になった人
・正規採用で、一般の学校から特別支援学校に異動になった人
・特別支援学校の免許を持ち、臨時採用教員として働いている人
・特別支援学校の免許を持たず、臨時採用で働いている人
がいます。「特別支援学校の免許がないのに、特別支援学校で働けるの?」とびっくりされた方もいらっしゃると思います。そうなんです。特別支援学校で働くのに、最初から特別支援学校の免許がなくても大丈夫なのです!ただ働くために絶対に必要なものはあります。それは
普通免許状
です。従って小・中・高のどれか普通免許があれば、初めは特別支援学校で働くことができます。
※特別支援学校で働く場合、初めは免許がなくても大丈夫ですが、ずっと働き続けたいのであれば、免許をとることが必要になってきます。
特別支援学校で働くためには、まず登録!
臨時採用で働く場合は、まず登録!都道府県の臨時採用登録をすれば、空きがあり次第、連絡が来て、働くことができます。
ちょっとややこしい話ですが、
特別支援学校の所属は主に都道府県になるので、採用後は、都道府県採用になります。※
(小・中学校は、都道府県での採用試験ですが、採用後は市町村採用になります。)自分が採用された時、学校の名前が『◎◎県立~』あれば、県採用、『〇〇市立』とあれば、市採用となります。分かりやすいですね。
なので、臨時採用の登録には、小中学校とは別に、高等学校・特別支援学校と言ったように、
2カ所に登録するすると、特別支援学校の臨時採用教員として、働くことができます。
またさらに、大きな市だと特別区と言って、県だけでなく市でも独自に
特別支援学校があります。
【例】埼玉県立〇〇特別支援学校
さいたま市立〇〇特別支援学校
といったようにです。
そういう場合は、県とは別に、市独自に登録できることがあるので、働いてみたい人は全部で
3カ所に登録可能です。
(が!さらに例外もあります。)
特別支援学校の免許はないけれど働ける?
実は、臨時採用教員は小・中・高の免許状(普通免許状と言います)さえあれば、どこの学校からも呼び出しがくる可能性があるのです👍👍
自分が持ってない免許状の学校から、電話がかかってくる場合、それだけその学校が急いで臨時採用教員を探している、切羽詰まっている状況だと言えるでしょう。なので、そのときは、チャンスと思ってやってみてはいかがでしょうか。
自分も特別支援学校のことを考えたことがありませんでしたが、特別支援学校から臨時採用教員として働いてほしいとの電話がかかってきました。障害のある子どもをもったことがないし、自信もなかったのですが、おもい切って引き受けました。
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まとめ
①特別支援学校とは
障害のある子供たちが通う学校
②特別支援学校で臨時採用教員として働きたい場合
普通免許状が絶対に必要。ずっと働くためには、のちのち特別支援学校の免許をとる必要がある。
③臨時採用教員として働くには、まず登録をする
公立の小・中で働きたいなら→市町村で登録
高等学校・特別支援学校で働きたいなら→都道府県で登録
特別区(大きな都市)で働きたいなら→特別区で登録
例外
市町村の小・中に登録していれば、県に登録してなくても特別支援学校長から直接依頼がくることがある!
「未知の分野でも、誘いが来たら挑戦してみよう!」
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臨時採用教員が特別支援学校で働くために必要な最低限の知識
★本を紹介!
もし知的障害の学校に赴任した場合、これらの本を読んでおくと子どもの様子がよくわかります。イラスト付きで分かりやすく、どのように支援したらよいのか参考になる本です。(その他ADHD、アスペルガーのおともだちもあります)
ふしぎだね!?知的障害のおともだち (発達と障害を考える本)
ふしぎだね!? 新版 自閉症のおともだち (発達と障害を考える本 1)
ふしぎだね!?ダウン症のおともだち (発達と障害を考える本)
★手話を学習してみませんか
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