特別支援学校教員に踏み切れない方:仕事内容や仕事の辛さを包み隠さず告白!

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考えている人

特別支援学校の教員になるために免許や知識の必要なものは分かったものの、まだ踏み切れない方!教員は毎日どんな生活を送っているのか具体的に知りたいと思いませんか。毎日の仕事内容、子供たちと関わり方など、教員のどんなところが大変なのかを包み隠さずお伝えしていきます。

特別支援学校で臨時採用教員として働く場合、最も多く採用される部門が知的教育部門です。そこで今回は東京都の知的教育の特別支援学校の例で説明していきます。

ちなみに、小学部の子供は児童、中学部以上を生徒と表現します。また教員は教師とは言わず、教員と言います(東京都の例)

日常の流れ

週予定

小学部自閉症学級2年生の時間割の例です。

このように時間割はありますが、きちんと時間通りに始まる授業は少ないです。

学校によって日課や時間配分はそれぞれ違います。小学部は45分を1時間として計算します。(中学部や高等部は50分です。)下校時間は2通りあり、(大体14時00分と15時30分頃)14時00分を1便下校、15時30分を2便下校と言います。主に火曜日や木曜日が2便下校で、一般学校で言えば6時間授業みたいなものです。大体3年生以上は、週2回は2便下校があります。

時間割

児童の1日の流れ

登校女の子

1コマは45分授業をさします。




1便下校のの場合

バスや徒歩で登校

教員とともに自分の教室へ

荷物整理、着替え

朝の会

体育(リズム、朝マラソンなど)

授業1コマ目

授業2コマ目

給食

着替え・帰りの会

バスで下校➡帰宅
放課後デイサービスへ➡帰宅

2便下校の場合

バスや徒歩で登校

教員とともに自分の教室へ

荷物整理、着替え

朝の会

体育(リズム、朝マラソンなど)

授業1コマ目

授業2コマ目

給食

昼休み

授業3コマ目

授業4コマ目

着替え・帰りの会

バスで下校➡帰宅
放課後デイサービスへ➡帰宅



教員1日の流れ

出勤から子供出迎えまで

8時30分に職員朝会が始まるので、それまでに教室の換気、朝の会の準備、環境整備をしておきます。出勤時間は7時くらいに来る人もいれば、ギリギリ8時30分の職員朝会に来る人もいます。

出勤時間 8:30

通勤男性

早すぎても遅すぎてもいけないので、8時までに出勤できればBestです。始業前にペアの教員とクラスのことや児童のことを確認することがあるので、朝は30分くらい余裕があると楽です。だからと言ってペアの教員より早くくる必要はありません。

ここまでの間にトイレをすませておきましょう。←これ、とても大切!

職員朝会 8:30~8:40くらい

今日の予定や確認事項を手短に教職員全員に伝えるものです。全体が終わると学部→学年で集まって予定を確認します。

※学校では教員に日直というのがあり、職員朝会や職員会議の司会や校内戸締りなどが回ってきます。学校や職員の人数により違いはありますが、概ね月に1回程度回ってきます。

児童出迎え 8:45~9:00

職員朝会が終わると児童を迎えに行きます。児童はバスで登校します。教員は、学年でそれぞれ誰がどのバスを担当するか4月当初に決めます。それに従って自分が担当するバスの子供たちを迎えに行きます。(自分のクラスの子供だけを迎えに行くのではありません。)

子供と先生

バスには中学部の生徒も乗っているので、とても混みます。バスの前に教員が並び、順番に降ろしていきます。早い順番で並ぶことができると、子供たちをすぐに降ろすことができますが、遅くなると先に降りて待っていた子供たちを待たせることになります。待つことが苦手な子供は、この間に暴れたり泣いたりすることがあります。

バスから降ろすと学年の集合場所に連れていきます。クラスの子供たちが全員そこに集まっていれば、ここからクラスごとに教室に向かいます。

教室に到着してから朝の会まで

日常生活の指導 9:00から9:30くらい

【児童】

児童はリュックを背負ってきます。教室に着くとそのリュックを下ろし、持ってきたものをそれぞれ所定の場所に置き、リュックを自分のロッカーに片付けます。

片付けが終わったら着替えに移ります。(着てきた洋服から体育着に着替えます。)

着替え終わると、毎日持ってきている水筒のお茶を飲んだり、トイレに行ったりします。

9時20分くらいから朝の会を行いますが、それまで時間が余っている場合は、朝の学習をします。

【教員】

この時間の教員の動きを簡単にまとめると‥

児童の片付けの支援➡連絡帳の確認➡トイレの支援➡朝の会

といったような感じです。

この時間はかなり戦争です。自分で片付けができる児童なら問題ないのですが、遊んでしまう子供や片付けになかなか取り掛からない子供、機嫌が悪い子供など毎日様子が違います。そのような子供を支援しながら、他の子供には言葉掛けで次の行動を促さなくてはなりません。

とにかく状況を見極めながらいち速く連絡帳や持ってきた物のチェックをしなくてはなりません。障害をもった児童を受け持つのですから、一番に健康状況を把握することが大切です。特に提出書類では、各家庭の個人情報があることが多いので間違えな絶対に許されません。児童を支援しながら事故がおこらないようにしなくてはならないので、この日常生活の指導の時間はあっという間に過ぎてしまいます。

9時台の体育とは

体育 9:30から10:00

マラソン女子

朝の会が終わるとすぐに体育が始まります。この時間の体育は、気分や気持ちを学校生活に切り替えるための体育で、リズム運動マラソンなどがあります。リズム運動というのは、音楽に合わせて走ったり身体を動かしたりするリトミック的なもので、体育館でやることが多いです。またマラソンは25分くらい校庭を走ります。どちらも学年等の関係で、ろう下でやったり教室でやったりすることもありますが、どこでやっても全身を動かすので、汗びっしょりになります。

【教員】

朝からの体操は苦手な子供が多いです。リズム運動では、スキップや柔軟体操的なものが案外できない子供が多いので、言葉掛けや励ましで行うようにします。体重がある子供の支援は手をつないだり身体を持ち上げたりするので、お互いが体力勝負です。

朝のマラソンは教員ももちろん走ります。音楽をならしながら、その間ずっと走ります。あっちへ行ってしまう子や、走りたくない子などは手をつないで走るので、教員はかなり疲れます。

この時間の体育の後は、教室に戻って手洗い➡水分補給➡トイレをすませます。

10時からの授業

ここから本格的な授業が始まります。学年単位で行う授業やクラスで行う授業です。図工や音楽、体育、生活単元学習、国語・算数のどれかが行われます。図工と国語・算数を例にとってみます。

図工 10:10から10:55

図工

【児童】

10分間の休憩時間にトイレや水分補給をした後、図工の準備をします。汚れてもよいようにスモックという服を着て図工室に行きます。10分といってもギリギリの時間です。

【教員】

体育の後のトイレや水分補給で、すんなり時間に間に合えばよいのですが、全員が終わるまで結構時間がかかります。次の授業が学年の授業だと、自分のクラスが遅れるととても迷惑をかけるので、必死です。おまけに図工室までの移動時間を考えると授業開始時間に間に合わないことが多いです。トイレは混んでパニックだし、お茶を飲んでくれない子供もいるし…さらにスモックを着なかなか着てくれない子供はいるし、教室移動もしなければならないし…時間に追われるので、そういう子供がいると、ちょっとイラッ😡とします。

図工の時間は、さらに危険がたくさんです。絵を描いたり工作をしたりするので、ハサミや筆は凶器になります。また絵の具をなめてしまう子供もいます。自分で作業ができる児童もいるので、そういう子供を見守りながら、暴れてしまう子供のそばにつき一緒に作業をします。とても冷や冷や😰する時間です。

国語・算数 11:00から11:45

【児童】

教室に戻り、排せつや水分をとった後、クラス単位で授業を受けます。(学年で習熟度別に分かれてクラス編成をすることもあります。)集団で授業を受けた後、一人一人の個別学習をします。

【教員】

国語・算数では、クラスの担任や副担任が授業を受けもちます。授業のもち方はペアの教員と話し合いで決まります。集団では絵本を読んだり言葉遊びをしたりします。個別授業では、担当になった子供の学習を用意し、一人一人の学習を見ます。しかし教員1対児童1になることは少なく、ペア担当の場合、教員1人に対して2~3名になることが普通です。

学習課題はそれぞれ自分が用意しなくてはなりません。ペアの教員に借りたり学校の教材を使ったりすることができますが、自分で教材を作っている教員がほとんどです。今では管理職からiPadやモニターを使用した授業を勧められるので、そういう技術も必要です。

さらに個別学習では、児童の実態に応じた教材をそれぞれ用意しなくてはなりません😱。個別学習といっても自分一人に対し複数児童を受けもつとなると、それなりの準備をしなくてはなりません。じっとしていられない児童の場合、椅子に座って授業をうけさせるのに一苦労です。

給食から着替えまで

給食時間 11:45から13:00くらいまで

【児童】

給食

排せつ、手洗いを済ませた後、自分で持ってきたエプロンやお手拭きを用意します。給食ができるまで机で本を読んだりおもちゃで遊んだりして待機します。

給食ができると教員とともに給食をいただきます。

【教員】

この時間も戦争です!教員は配膳を担当する者と、児童を見守る教員とに分かれます。コロナの関係で子供がお手伝いをすることが全くできなくなってしまったので、すべて教員が配膳をします。

給食の前なので、ほぼ全員がトイレに行きます。その後エプロンを身に付けさせたりお手拭きを用意させたりして給食の準備にとりかかります。

配膳担当になった教員は、児童の机を消毒した後、給食室から運ばれてきたワゴンから食具を取り出し、人数分の給食を用意します。児童一人一人食具が違うので、箸やスプーン、フォークなど間違えないようにしないといけません。また児童によっておかずをハサミできざみます。きざみ方も児童によって細かく切ったり荒く切ったりと違います。あまり準備が遅いと子供たちがイライラし、食事時間が短くなって大変です。

見守り担当の教員は、見守りながらこの間に連絡帳を書いてしまいます。クラスに6名いたら6名分を一機に書かなくてはならないので、本当に大変です。児童がじっとしていてくれたらよいのですが、そういう場合はなかなか連絡帳が書けません。ここで書けないと放課後すきを狙って書くしかありません。また保護者に見てもらう連絡帳なので、誤字脱字に気を付けて書かなくてはなりません。とても神経を使います。(ところがいざ書こうと思った時に限って、漢字が思い出せない!)

給食を取る時間になると、教員と一緒に食べる児童を振り分けます。自分の担当になった子供と共に食事を取りますが、好き嫌いの多い子供がとても多く、食べさせることに時間がかかるので、自分が給食を味わうことなど全く‼できません。子供に食べさせながら、すきを狙って早食いするか、子供が食べた後、急いで食べるかです。そうなんです!給食は早食いしかないのです😩。

給食後から下校まで

日常生活の指導 13:00から13:40くらい

【児童】

給食の後、歯磨き、エプロン、お手拭きの片付けを行います。歯磨きは自分である程度してから教員が仕上げをします。(しかし今はコロナの影響で仕上げ磨きはしていません。コロナが落ち着けば復活すると思います。)

片付けが終わるとトイレをすませます。その後朝登校時に着てきた洋服に着替え、荷物の片付けをします。時間が余っているようなら、遊びの時間になります。

【教員】

給食が全員一緒に終わることは難しく、ある程度の時間になったら個々に片付けます。子供たちがバラバラになるので、注意しなければなりません。すぐに歯磨きになるので、歯磨きしている子を見ながら他の子供の支援をすることが多いです。また給食後なので、便意を催す子供もいるため、トイレについていく教員がいると残りの子供を一人で見ないといけません。歯磨きでグズグズする子、なかなか片付けない子、着替えに取り掛からない子、着替えがうまくいかない子などいて大忙しです。

連絡帳

また、荷物の片付けが始まるので、この間に書き終えていなかった連絡帳をすべて書き終えなくてはなりませんバタバタしているときに連絡帳を書いて、違う児童の連絡袋にしまってしまうという事故も多発しています。最もいそがしく、それでいて最も注意しなくてはならない時間です。

帰りの会 13:40から13:50

【児童】

最後のトイレを済ませた後、クラスの子供たち全員が椅子に座って帰りの会をします。今日の振り返りや明日の予定、帰りの確認などをします。

【教員】

帰りの会が無事にできることは稀で、この間にまた便意を催す子供がいたり、荷物の片付けができていない子供がいたりして、落ち着いて帰りの会ができるクラスはほとんどありません。またこの時間までに、忘れ物はないか、連絡帳の入れ間違えはないかの最終チェックをします。まだまだ気を緩めることはできません。

リュック男の子

下校 13:55から14:15

【児童】

リュックを背負って玄関まで行き、靴を履き替えます。時間になったらバスや放課後デイサービスの方のところに行き、下校になります。

【教員】

バスで帰る児童、放課後デイサービスの方に引き渡す児童がいます。バスで帰る児童を優先し、バスのところまで連れて行きます。教員間でバスに連れて行く教員、放課後デイサービスに連れて行く教員に分かれます。放課後デイサービスは色々なところがあり、いつも同じ場所に行くとは限らないので、教員は子供がどこの施設に行くかを間違えないようにしなくてはなりません。

無事下校できてもまだ油断してはいけません。バスの停留所に保護者が迎えに来ていない時は、子供は自分が乗ったバスで、そのまま学校に戻ってきます。また放課後デイサービスに行くはずの子供が、保護者が施設との確認不足で間違っている場合の時もあり、そういう場合は、すぐに保護者に連絡や放課後デイサービスに確認しなければなりません。その間、他の教員に子供を見てもらい、自分は急いで職員室に戻って電話をかけます。確認がとれたら、迎えがくるまで子供を保育しなければなりません。

※放課後デイサービスとは
小学校1年生から高校3年生(6歳から18歳 特例で20歳まで)の障がいをもつ子供が利用できる福祉サービス施設です。

児童下校後の仕事

下校後 14:20から15:45まで

掃除女性

児童がが下校した後教室に戻って、片付け・掃除をします。コロナのこともあり最後に消毒という掃除が増えました。曜日によっては14:30くらいから学年会があったり職員研修があったりします。また2便下校の学年の応援に行くこともあります。なので、児童が帰ったからと言って時間に余裕があるわけではありません。あっという間に何かしらの仕事が迫ってきます。

休憩時間 15:45から16:30

この時間はやっとホッとできる時間です。お茶を飲んだりおやつを食べたりすることができます!また郵便局や銀行などちょっとした外出もできます。(45分しかないので、あっという間に終わってしまいますが。)

ただ!この時間は明日の教材の準備に当てないと、残業することになります。

職員会議など 16:30

これは、月に2回くらいです。小学部の高学年、中学部、高等部の教員がそろう時間です。就業時間は17:00なので、30分間しか会議ができないため、ぎゅっと内容を絞っています。が!時間内に終わることは少なく、17時を超えることがしばしば。

でも17時になったら用事のある人は帰って大丈夫です。東京都はそういった就業時間を守らないと裁判に訴えられることがあるので、ひきとめることはできません。すごく気をつけています。会議が伸びた後の内容は他の人に聞けばよいのでさっさと帰りましょう。

※16時30分からは、学校全体での会議や研修、分掌などの仕事がありますが、それらが無い日は自分の教材準備などの時間に充てることができます。

子供たちが帰った後はクタクタになり、その後の会議は本当にきついです。特に偉い先生方の講義のある研修はとても眠くなります。(いつも思うのですが、子供たちによくわかる見やすい資料を心掛けよというのに、研修会の資料は文字だらけで本当に眠くなります😪😪)

校務分掌の仕事もあります。所属する部署が教務、生活指導、スクールバスなどになると日常的に仕事があり、自分の仕事以外に学校の仕事が増えハードです。

それ以外の仕事

毎週する仕事

自分が担当になった教科や特別活動の指導の立案、授業準備は毎日・毎週するのはもちろんですが、書類もあります。それは『週案』です。

週案は、一週間の学習計画をたてたものを毎週管理職に提出しています。これは、本当ならば毎回考えて計画を立てるものなのでしょうが、管理職に提出するためにわざわざ計画を考える時間などの余裕はありません。そのため、自分が担当する教科のみ記入し、残りは主に学年主任が作ってくれた週案をコピーして貼り付ける感じになります。作成自体は楽なのですが、必ず出さなければならないものなので、出し忘れると大変です。1枚でもないと呼び出されます。教育委員会からの監査でチェックされるそうで、管理職もうるさいのです。

週案

学期ごとの書類

学期始まりや学期末になると書類(個別・支援計画・学習の記録・年間指導計画など)があります。個別の指導計画は教科ごと、支援計画は個人情報の細かい記入がたくさんあります。学習の記録は子供の写真を載せて、コメントを書く仕様が多いです。年間指導計画は自分が担当になった教科の1年間の学習計画をたてます。

個別の指導計画は前期後期で2回書きます。4月・9月に自分の担当する児童の学習計画を立て、学期末に評価します。10教科の目標と評価をすべて文章で書きます

指導計画を書くにあったって、やたらめったに知っている漢字を使うのはNGです。

例えば…
東京都では表記便覧という冊子があり、そこに使用されている漢字しか使ってはいけません。基本的に常用漢字です。また色々な規則があって、子供たちの”たち”は平仮名だけど、友達の”たち”は漢字で書く。ひらがな・カタカナという言葉は”平仮名”、”片仮名”と漢字で書かなければならない など。

この書類は本当に頭を悩ませます。管理職から「子供ができたことを書きなさい」と指令が出るため、それが結構つらいです。障害をもつ子供が半年やそこらでできるようになることといったらそんなにないのです。また管理職の性格が出る書類なので、管理職によってコロコロ表記の仕方が変わるのもイラッ😡ときます。

支援計画は4月に保護者から提出されたアンケートから計画をたて、3月に記入を終えます。この書類は、担当児童の住所、障害、かかりつけの病院、支援施設などを記入し、保護者から提出してもらったアンケートを基に今年はどんな力を付けようか、考えて支援計画をたてます。個人情報満載です。

写真を撮る女性

学習の記録は児童向けに渡すものなので、表記を子供向けにします。厄介なのは、写真を貼り付けることです。日常、簡単に写真を撮ることができればよいのですが、毎日が支援に精一杯で写真を撮る余裕がありません。そのため写真は学年活動の時に撮ることが多く、パソコンに落とすときには何十枚もの写真になるので、とても時間がかかります。写真担当になったら大変です。教員皆やりたがりません。ということで、若者や臨時採用教員に仕事が回ってくることが多い気がします。

写真を選ぶのも大変です。たくさんの写真の中から担当児童を見つけてもぶれていたり、表情が悪かったりで、またとりなおすこともあります。また写真が決まっても、他の児童が写真に写ってしまったら顔をぼかしたり切り取ったりしなくてはなりません。プライバシーの侵害がひっかかるのです。そうなるとただの写真になり、何の活動をしているのか全然わからなくなります。なんとも面倒な処理です。

年間指導計画は、自分が担当になった教科の1年分の学習計画をたてます。全部の教科を自分一人が書くのではないので少し楽です。内容も昨年度担当してたものを参考に作ることができます。4月に作る書類です。

これらはすべて保護者に渡す書類なので、誤字脱字は絶対に許されません。またレイアウトにも気を配らなくてはならないので、表の文字を揃えたり、文の長さを揃えたりと疲れることがいっぱいです。

その他の書類

副籍というのもあります。これは、子供が住んでいる地域の小学校に籍を置き、交流を行うものです。直接出向いて交流を図るもの、学校には行かず、学年通信など手紙の交換をする間接交流、交流はせず籍だけ置くという3つのパターンがあります。

一般の小学校で、副籍の存在を知っている管理職は少ないうえ、自分の学校で手一杯の所に、障害をもった児童が交流するという手間がかかるので、嫌がられることが多いのが現状です。

それが分かっているので、非常につらく面倒な仕事です。

3つのパターンで『籍のみを置く』になれば何もすることがなくラッキーですが、その他の交流をする場合は仕事が増えます。特に直接交流になると大変です。

相手校に連絡し、交流をしたい旨を伝えます。後日保護者とともに相手校に伺い、交流内容を決めます。(支援学校の子供が一般小学校の授業に参加しても分からないことだらけなので、歌を歌う音楽や総合の授業、行事の参加が多いです。)

それらが決まると交流日を決めます。
交流は保護者と子供が行き、自分が行く必要はないのですが、その段取りをすべて作ってあげなければならないので、そこまでが一苦労です。電話で相手校とのやりとり、保護者とのやりとりなど1年間にわたって行われるものなので、交流日や交流書類の作成・管理を忘れないようにしなければなりません。年に1~数回ですが、クラスの児童全員が直接交流ともなると、とても負担が大きいです。さらにこの計画が書類提出の多い4月から5月のため、とてもきつい時期と重なります。

学級経営計画・自己申告書と言った書類もあります。

学級経営計画は主に主担任になった人が書きます。学級の目標やら児童の目標やらたくさん書くところがあります。

また自己申告書とは学期に一度校長や副校長との面談が必ずあり、その時までに作らなければならない書類です。これも自分が学校やクラスに携わるうえでの課題や目標やらたくさん書かなくてはなりません。

ラッキー

しかし!

学級学級経営計画や自己申告書は、正規職員がやるもので臨時採用教員が作る書類ではありませんラッキー‼



まとめ

以上、特別支援学校の教員の仕事を紹介しました。もちろんこれは一例であって、クラスの子供たちによって変わってきますし、障害が違う学校でも違ってきます。

ただ、臨時採用教員が特別支援学校で始めて勤務する場合は知的障害の学校に赴任することが多いのは確かです。また2人ペアのクラスに配属されるので、そのクラスには必ず多動であったり自傷他害があったりと、手のかかる子供がいます。その辺を少し分かっていただけたらと思います。

基本的に身体を動かすことが好きな人、子供が好きな人にはとても向いている職業だと思います。何事もまずは挑戦!

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