学校に勤めることになったけど、まず何を揃えたらいい?わからないことがたくさんあります。そこで勤務日までに揃えたいもの、勤務してからでも間に合うもの、あったら便利なものなどを紹介します。
できるだけすぐに揃えた方がよいものを赤、あったら役立つものを緑で示しました。
衣類
必ず朝学校にきたら着替えます。通勤着で仕事をすることはまずありません。
地方で車通勤だと、人目を気にすることがないので、そのまま仕事着で来る教員もいますが、公共交通機関を使って通勤する教員で、ジャージで来る人はまずいません。
通勤着にチノパンやポロシャツなど、自分なりに汚れてもよい服装でそのまま仕事をする教員もいますが、ジーパンで通勤する人は稀です。服装は自由ですが、新人がジーパンでくるのは・・・とても勇気がいります。
最低準備してほしいもの
1.ジャージ(できれば上下)1セット、ズボン2本
・学校置きズボン1本、当日着用1セット、家に洗濯時替え用ズボン1本
ジャージは伸縮性があり、汗の吸収力があるので、仕事着としてすぐれています。しかし何本もズボンを持ってないという方は、動きやすいチノパンなどで代用できます。同じようにジャージの上着は寒いときや汚れる時などしか着用しないので、そんなに必要ありません。普段着ているウインドブレーカーやジャンパーなどで代用できます。
2.靴
・外靴用1足、室内履き用1足
外に出ての活動(マラソンや校外歩行、体育など)が多いためスニーカーが絶対に必要です。紐靴でもさっと履けるものがお勧めです。また室内履きはサンダルはNGです。脱げやすく、転びやすい、つま先が出ているので危険ということで禁止している学校が少なくありません。(特に肢体不自由校では車いすでつま先を踏みつけ、怪我をすることがあります。)こちらもスニーカーのような靴がよいでしょう。自分が靴を履く時間も子供たちは動いているので、紐などを結ぶ時間はありません。あらかじめ履きやすくしておく必要があります。
3.Tシャツ3枚
・学校置き1枚、当日着用1枚、家に1枚
汚れたり汗をかいたりすることが頻繁にあるので、着替えのシャツはあればあるほど良いと思います。
トレーナーやポロシャツでもOKです。学校に1枚あると、サッと着替えられて楽です。
4.靴下3足
・学校置き1足、当日着用1足、家に1足
体育館での学習や、図工で足型を使った作品作りなどで、裸足になることがよくあります。(コロナ禍では自粛されていることが多いのですが)また、雨でも校外歩行は行います。そのため靴下が濡れたり汚れたりするので、最低でも3足は用意したいものです。
5.エプロン2枚
・学校置き2枚(週末持ち帰り洗濯)
なぜ2枚か?1枚は給食時に着用します。もう一枚は図工の時に着用します。児童はスモックまたはエプロンを身に付けます。その時教員も同じようにエプロンを身につけます。
図工のときは児童にはりつくので、結構汚れます。なので必要なのです。配膳のエプロンは週末に、図工のエプロンは汚れがひどくない場合は、そんなに頻繁に持ち帰って洗わなくても大丈夫です。
6.三角巾1枚
・学校置き1枚(週末持ち帰り洗濯)
これは給食配膳時に身に付けます。髪の毛が入ったら大変ですね。また、調理の学習の時にも必要です。汚れなければ週末に洗濯する程度で大丈夫です。
7.レインコート
・学校置き1着
案外忘れがちなものが、レインコートです。校外歩行やバス出しなど、雨が降ってきた場合はレインコートを着用します。特に校外歩行の授業では、雨が降ったときの練習もあり、その時児童は必ずレインコートを着用し、教員もレインコートを身に付けます。
頭が濡れないようにフード付きのレインコートをお勧めします。
バス出しのときは、傘をさすだけの教員もいますが、道路で車を誘導するときは、片手に傘をもっていると危険なのでレインコートを着ます。
8.スーツまたはジャケット・靴
・学校置き1セット、黒の靴1足
これらは勤務初日はほとんどの人が着てくるので、1着は持っていると思います。その1着を学校に置いておくのは…と思う方は、ぜひもう1着、スーツまたはジャケットを学校に置いておきましょう。なぜなら正装服を着る機会は意外と多いからです。
豆知識として、始業式や終業式、研修などはジャージではなく正装です。「えっ、今日は正装なの?」と焦る日がきっとあります。始業式や終業式などは児童の対応もあるのでジャケットを着用すれば、ズボン等はちょっとくらいラフでも大丈夫。しかし保護者が来校する卒業式や外部の人が来校するような研修、初任研はスーツ着用を言い渡されます。なので、いざというときのために正装服や靴は、学校に一式置いておくことをお勧めします。(夏季休業中に持って帰って陰干しやクリーニングに出してくださいね)
ちなみに赴任当日の午前中は、最初の挨拶や式典などがありバタバタするので正装のままですが、それらが終わり事務仕事や学年の仕事に入ったら、着替えても大丈夫です。特に午後は教材作りや学級の整備にとりかかるので、一般の教員の多くは動きやすい服装に着替えています。そのため、学校に正装の服と靴を置いている教員も少なくありません。
つまり、一般の教員は普通服で出勤し、式典のときに学校置きの正装服に着替え、行事が終わるとまた普通服に着替えるといった感じの人が多数います。
~ワンポイントアドバイス!~
スーツやジャケットなどを学校に置いておいても、靴を忘れる人は案外多いです。卒業式など、保護者が参加する行事に忘れないように気を付けましょう。
★そんなに揃えられないよという方に朗報?
教員には衣類貸与というもとがあります。東京都の例でいうと、ジャージやウインドブレーカー、エプロンなどを希望すれば貸与してくれるというものです。貸与といっても消耗品なので、返せ!と言われたことはありません。2年に1度くらい、貸与の調査が配られるので、必要ならば請求するともらえます。(自分の時代は正規教員のみでしたが、今は変わっているかもしれません。学校の事務にお尋ねください)
装飾品は必要?
・イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレットなどの装飾品はNG!
勤務中の装飾品は身に付けないほうがよいです。どうしてだかわかりますか?
イヤリングやピアスなど、もし落としてしまったらどうなるでしょう。児童が拾った場合、口の中に入れてしまう確率が高いのです。また肢体不自由の学校では、気管切開をしている児童がたくさんいます。その中に落としてしまったら・・・・ぞっとしますね。自分はお勧めしません。
ペンダントやネックレス、ブレスレッドなど、キラキラしたものも児童は大好きです。見つけて引っ張る可能性大です。一度そんな場面を見かけたことがあります。その教員は、「引っ張っちゃだめでしょ」と児童を叱っていましたが、違いますよね。児童が興味のひくものを身に付けている教員が悪いのです。どうしても身に付けたいなら、服の中に隠すとかして児童の目に触れないようにすることが大切です。特別支援学校で働くなら、その辺は気を配ることが当たり前。自分は、落とした時を考えると、身に付けない方が良いと思います。
何かあったときに責任とれるのであれば自己判断に任せます。しかし大丈夫!と考えるより、何かあったら!と考えておく必要があるのが特別支援学校なのです。そのため訴訟保険に加入している教員も少なくありません。
もちろん勤務前に身に付けてくることは可能です。仕事中だけは避けましょう。
ちなみに眼鏡や時計も児童は大好きです。触ったり取ったりする児童が中にはいます。しかしこれは勤務中になくてはならない人もいるので、身に付けることは可能です。児童によって壊されたら公務災害で修理代がでることがあります。
日常品①
文房具は学校にありますが、初めて勤務する学校では、どこに何があるか分かりません。仕事をするたびに必要なものが出てきます。あれこれ人に聞くよりも自分で持っていた方が遠慮なく使え、すぐに作業に取り掛かることができて楽な場合があります。そこで、自分で持っていた方が良いもの、あれば便利なものなどを紹介します。
文房具:一式あると便利なもの
自分が勤務して1週間以内に揃えたい文具です。職員室での事務作業や書類整理、教材作りに欠かせません。赴任し、学校にある文具を見つけたら、すぐ机にしまっておきましょう。
・ハサミ
・のり(テープノリ・ステックノリが便利)
・カッターナイフ
・ホッチキス
・穴あけパンチ※以下で紹介中
・定規
・電卓
・セロハンテープ
・両面テープ
・クリップ(小・中・大)
ゼムクリップ、ダブルクリップ(大・中・小)があると便利です。書類や児童の学習を綴じるときに多く使用するので、厚みに応じて使い分けるようにします。とくにダブルクリップはつまみが折りたためるので整理するときに便利です。(必要個数は、あればあるほどよいです)
こららももちろん学校にあります。
・付箋
頻繁に使用します。細長いものと、ちょっとした文が書けるもの(大)があると便利です。
学校の経営企画室(事務室)に置いてあることが多いです。
・クリアファイル
これもよく使います。書類の仕分けのほか、人に書類を渡すときや、児童の学習用、手紙入れなどに利用します。児童の人数に応じて色別にあると便利です。学校にありますが、自分の欲しい色がないことがあるので、そういうときは100均で探しました。
・フラットファイル
書類整理、児童の学習ファイルとして使用します。学校にもありますが、何冊も必要になるので、自分用で使う場合は100均などで揃えたほうが早いです。
・クリップボード
研修や研究授業などの書類を持ち歩くときに使います。書き込みをすることもあるので、1つあると大変便利です。これも、学校にもありますが、自分のものがあると便利です。(100均にあるもので十分です。)
・カッターマット
カッターマットもあるととても便利です。サイズは何でもOKです。もちろんこれは学校(図工室など)にあるのですが、わざわざそこまで行くのは面倒だし、サイズが大きいし。そこで自分は、職員室でちょっとした教材を作るときに小さめのサイズのもの(100均でA5:A4の半分のサイズ)を買って、引き出しに入れていました。
・かどまるくん
ラミネートした教材はほとんど角を切り落とします。(角で児童がけがをしないためです)ハサミで切ってもよいのですが、見た目が不ぞろいになりやすいし、回転させながら切らなければならないので面倒です。これがあれば教材を差し込み、上から押すだけでパチンと角がきれいに円くなります。これも学校にありますが、学校にあるのは使いすぎで切れ味が悪かったり、色々な人が頻繁に使うので自分が使いたいときに所定の場所に無かったりすることが多いので、自分は買って持っていました。
役立った文房具
私物で役だったものを紹介します。
・三色ボールペン(フック付き)
黒、青、赤の3色はあると便利です。学校では毎日児童の連絡帳を記入します。その際、保護者が黒いペンで書いてくることが多いので、それと区別しやすいように教員は青で記入していました。(自分の学校の場合です)また大切なものを持ってくる場合は赤で記入することもあります。よって3色は頻繁に使用していました。ボールペン3本をその都度代えるより、その場でサッと色を変えられる3色ボールペンが非常に便利でした。
自分はフリクションの3色ボールペンを常用していました。(これを使用している教員はとても多いです)このボールペンは間違ったら消すことができるボールペンです。消しゴムで消す筆記具と異なり、摩擦熱により筆跡のインキを無色にするため、消しカスが出ません。またフックがついているので、服にサッとはさんだり、帳面にさしておいたりしておくことができるので、書くときに「ボールペン、どこへ行った?」と探すことが少なくなりました。
ただし学校によっては、このボールペンを連絡帳に使用してはいけないところもあるので、油性のボールペンも用意しておくことをお忘れなく。自分用の日常の記録にはとても重宝するボールペンです。
今ではほとんどのスーパーで取り扱っています。一度買ってしまえば、あとは詰め替え用の芯を買うだけです。
自分は細いペン先の方が書きやすかったので、0.38mmを使っていました。(0.5mmもあります。)よろしければ参考までに
・印鑑ケース
事務処理で印鑑を必要とすることが少なくなってきましたが、まだまだ押す機会はあります。申請書はもちろんのこと、担任をもっていたら出席簿に印鑑を毎月押します。朱肉を出して…が本当に面倒なので、印鑑と朱肉がセットになっているものが非常に便利です。今では100均でも売っていますが、メーカーがしっかりしているものを持っていると安心します。
参考までに自分が使っていたものです。
穴あけパンチは書類をファイルにとじるときや、出席簿をとじるときに必要です。もちろんこれも学校にありますが、意外に使う頻度が高いので、自分の机上にあると便利です。A4の書類に穴をあけることが多いので、定規のついた穴あけパンチがあるとわざわざ印をつけなくてもよいので、お勧めです。もちろん100均にあるので、それでも大丈夫ですが、自分の場合すぐに切れ味が悪くなったことと、紙を半分折って中心線を付けるのが嫌だったので、ゲージの付いた下記のようなものを買いました。ゲージは伸ばしたり縮めたりすることができるのでしまうときに邪魔になりません。
教材作りに便利なグッズ
これらは教材づくりに必要不可欠なので、ほとんどの特別支援学校に置いてあります。しかしいざ作ろうとすると、混みあっていたり、材料が不足していたりして、自分が作りたいときに思い通りに進まないこともしばしば。個人で買うにはちょっと値段が高めなので、絶対に私物にしたい教材を作りたいときや、ゆっくり落ち着いて家で作りたいときのためにあるととても便利です。(自分は購入してよかったです)
・ラミネートフィルム / ラミネーター
特別支援学校は、教材をラミネートすることが多いため、学校にはラミネーターとラミネーターフィルムが置いてあります。なので、自分で用意しなくても大丈夫なのですが、これらは、学校のものなので、使用したら本来なら学校の教材となります。(私物にする教員は多いですが)
また学期始めは非常にフィルムが不足し、ラミネーターが混みあいます。いざというとき、フィルムがなかったりラミネーターが故障したりということがに日常茶飯事。ということで、自分で持っていれば家で落ち着いて作業ができますし、何か言われても私物で作った教材なので、使用後は堂々と持ち帰ることができます。
A4サイズで教材を作ることが多いので、そのサイズがあれば十分ですが、ラミネーターはA3がついていると大き目の教材が作れるので便利です。
ラミネートフィルムは100均でもありますが、枚数が少ないのと厚みが薄いので、失敗することが多かったため、自分はアイリスオーヤマ(安い割には丈夫だったので)を使用していました。
※ワンポイントアドバイス
学校でA4のラミネートフィルムが使い切り、A3しかなかった場合、もったいないと感じつつそのまま使用した人いませんか。本当にもったいないです。そのような場合は、A3のラミネートフィルムを半分に切って使いましょう。上部がくっついた方は、A4と同じ使い方を、切りとった方はずれないようにそのまま使うか(ずれるとのりがラミネーターにくっついてしまうので気を付けてください)、上部を軽くのりづけ(ペーパーノリが楽)すると、ずれることなくA4のフィルムとして利用できますよ。
・ノリ付きマジックテープ
ノリ付きマジックテープは教材作りになくてはならないものです。もちろん学校にもありますが、使用頻度が高く、あっという間になくなってしまうので、自分がいざ使いたいときに無いことがしょっちゅうありました。教材を作りたいときに無い!という事態をさけるために、自分は買っておいて正解でした。
・ブックカバー
教員の間ではブッカーとも呼ばれています。ラミネートと同様教材の劣化や汚れを防ぐために使います。こちらも学校にあります。しかしマジックテープやラミネートと同様、教材を作りたいときに無いことが多い!のです。これも自分で買いました。高いのでたくさん使うときは学校のを利用し、ちょっとしたものを作るときは家のもので作りました。
~ワンポイントアドバイス!~
学校には文具がたくさんあるため、いつの間にか自分の私物が人に使われていたり、無くなったりすることが多々あります。学校のものか私物のものかを区別するために、私物は必ず名前を書いておきましょう。
日常品②
・リュックサック
特別支援学校では、歩行という学習があります。学校を出て近所を歩く校外歩行や、遠足など体力強化を図って歩くことが中心の行事があります。そんな時、大人もリュックが必需品です。自分の物だけでなく、児童の応急処置グッズや嘔吐セットなど、持ち歩くものがいっぱい。もちろん児童と手をつなぐことが多いので、両手はあいていることが大事です。
・セカンドバック(ウエストポーチなど)
これは服のポケットを利用することができますが、担当児童によっては、ティッシュやアルコール、絆創膏、さらにはメモなどをする筆記用具などを持ち歩く必要があります。そのため、ポーチを身に付けている教員が多いです。いざということが多いので、人に頼ることなく自分が常に必需品を持ち歩けるよう、ウエストポーチかポシェットのようなものを用意すると便利です。
・除湿剤、防虫剤
びっくりされる方もおられると思います。どうして除湿剤や防虫剤が必要なのかというと、衣類や靴など、職員ロッカーにしまう人がほとんだからです。特に雨の日、レインコートを着てきて職員の着替え室に干す人がいるので湿気がすごく、ロッカー内にカビが発生することもしばしばあります。また人が大勢出入りするので、ほこりも多い場所なんです。
自分のロッカーには、除湿剤と防虫剤を入れておくことを強くお勧めします。
まとめ
特別支援学校では、一般の学校より服が汚れる頻度が高いです。そのため、学校に服が置いてあると安心します。(下着なども置いている人もいるくらいです)
文具などは学校にあるので、自分が買ってわざわざそろえる必要はありませんが、必要なものがすぐに見つからない時は、自分で家から持ってくるなり購入したりする方がはやいです。文具はできるだけ早く揃えましょう。
上記で説明したものを表にまとめておきましたので、自分が持っているか持っていないかを確認してみてください。初勤務から1週間以内に揃えておくと、始業式から慌てずにすみますよ!
衣 類
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1.ジャージ上下 1セット、 |
文 具
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1.はさみ 2.のり 3.カッターナイフ 4.ホチキス ・・・・・・・・・・・・・・・・ |
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・リュックサック ・・・・・・・・・・・・・・・・ |
6月中旬からはプール指導が始まります。
そのときまでに水着や水泳キャップを用意することをお忘れなく!
★保育士の資格をお持ちの方はぜひ登録を!⇩
★もったいない!得意や経験を出品してみませんか⇩
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