小学校・中学校・高等学校の教員免許状を取得した場合、それらを普通免許状と言います。
特別支援学校で働くには、その普通免許状の他に特別支援学校教諭の免許状が必要です。
専門的知識がある人や社会的な信望のある人が教員をすることができます。その場合、特別免許状という免許状が与えられます。
普通免許状があれば、免許状が無くても、校種の違う学校で働く(例えば、中学校の免許状があれば小学校で働く)ことができます。そのときに必要なのが、臨時免許状です。
臨時免許状は、残念ながら”自分が出してください!”と頼めるものでなく、その学校で、教員免許状を有する者を採用することができない場合に限り、臨時免許状を発行されるものです。
都道府県教育委員会で発行した教育職員臨時免許状は、その県でのみ効力を有し、有効期限があります。おおむね発行日から3年間です。
発行日から3年を経過した臨時免許状は免許状としての効力がありません。
ですから、その間に新しい免許状をとるか、その仕事を辞めるかの選択に迫られます😭😨。
小学校の臨時採用教員として働くようになってから、どうしても小学校の教員の免許が欲しくなった自分。
そこで、通信教育で小学校の免許を取とることにしました。(意外と正規の教員の中には、同じように通信教育で免許状を取得した人がたくさんいました。)
通信教育で免許を取得できる大学は、働きながら資格が取れることが最大のメリットです!しかも無理に一種をとらなくても、二種免許状をとりさえすればいいのです!
卒業大学や持っている免許状の単位が反映されるので、1から始める通信教育より、ずっと単位取得が少なくてすみます。
自分は短大卒なので、2年編入という形で、早速4月から始めました。(ということで、その年の採用試験は受けませんでした。)
自分の時代は、単位をとるためにまずレポートを提出し、それに合格したら、学校に出向いて試験を受けなければなりませんでした。
またサマースクーリングといって、数日間は大学に通って単位をとらなければなりませんでした。(今はコロナの関係もあって、リモート授業が結構多いようです。)
こういうとき、教員の強み!大学に行かなければならない時は、夏季休業中や年休を使って単位を取りに行きました。(誰にも迷惑がかかりません!)
ただ、小学校の教員をしているのに、免許を取るうえで小学校の教育実習をしなければなりませんでした。(矛盾してますよね。)
免除とはならず、校長と相談し、自分のクラスを教育実習している形に設定しました。(これは言ってはいけないのかな😥😓)
年内で免許をとることができなかったので、次年度に繰り越しました。当然、自分の臨時採用教員の任期も終わりました。
でも3月下旬に教育委員会から次の学校を紹介されました。運がよいことに、また欠員補充で1年間の仕事をゲットできました。
臨時採用教員は一度任期をきらないといけないので、4月1日から7日まで無職でした。
でも4月8日から半年更新で3月31日まで、今度は違う小学校で働くことになりました。
その年の教員採用試験は、小学校で受けることができました。免許状はまだ取れていませんでしたが、取得見込みで受けることができました。
結果は…😇(受かるわけないじゃん!)とにかく免許をとることだけに集中しました。
そしてまた次の年になり…
3月に無事、二種免許をとることができました。小学校を取るついでに幼稚園もとりました。(比較的簡単にとれるよ)
通信大学は卒業する必要はなく、免許状だけをとることができるので、単位が取れた時点で退学しました。
臨時免許状ともおさらば。小学校の免許状さえあれば、少し給料もup!
さらに嬉しいことに、3月下旬に同じ小学校で、また欠員補充という形で臨時採用されたのです。
そしてその年の採用試験は、免許状がちゃんとある段階で、試験に臨みました。
結果は…残念😂。
言い訳になるかもしれませんが、働きながら採用試験に合格するのはとても難しいです。
じゃあどうやって合格したの?とお思いの方。
自分は臨時採用教員として経験を積んだことが考慮され、通常の試験ではなく、経験者優遇の別枠の試験で正規教員になることができました。
臨時採用で教員を続けることは決してマイナスではありません。今働かれている方、少なくとも3年…あきらめずに頑張ってくださいね。
新たな免許をとるには、図でもお分かりのように
①働きながら通信教育でとる
②働きながら認定試験でとる
③働くのを辞め、大学に入りなおす
といった方法があります。
どの方法にもメリットデメリットがあります。
①の通信教育で新たな免許をとる
この方法は教員の中でも一般的です。正規教員の中にもこの方法で取得する方がいます。例えば小学校の免許状を持っている方が中学校の教科の免許状を取りたいと思ったときなどです。これは臨時採用教員の方も可能です。私もこれで取りました。自分で探す方法もありますが、学校に案内がくることもあります。
メリット😀
・働いているので、通信教育の費用は気にせず学習に専念できる
・大学に通うより費用が安い
・自分の都合に合わせて学習計画が立てられる
デメリット😢
・働いているので学習時間に制限がある
・単位を全部取得するまでに時間がかかる
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②働きながら認定・検定試験でとる
認定・検定試験というのは、教育委員会から一種の免許にupする案内や特別支援学校の免許状を取る案内があり、その制度を使って夏季休業中や冬季休業中を利用して単位を取得するというものです。
メリット😀
・その制度を活用すれば、自分で大学を探して単位をとりに行く必要がない
・通信教育より安い!
デメリット😢
・この制度を利用する場合、教職の経験年数(3年が多い)が必要
・新たな免許を取るというより、二種を持っている免許状を上級の一種にする、特別支援学校の教員免許保有率促進のために行われるのが目的
③働くのを辞め、大学に通いなおす
この方法が一番早く新しい免許を取得することができます。が!皆さんも大変なことがお分かりですね。
メリット😀
・一度大学を卒業しているので、編入または履修で単位がとれる
・毎日通うことで、計画的に早く新たな免許状がとれる
デメリット😢
・仕事を辞めなくてはならない
・大学に通うために試験勉強が必要
・費用がかかる
・中学校や高等学校の免許状を持っていれば、臨時免許状が発行され小学校でも働くことができる。
・臨時免許状は、採用される市町村から必要のある場合のみ発行される。
・臨時免許状は期限があり、その間に新しい免許を取得する必要がある。
・新たに免許が欲しい場合は、仕事を辞めずに臨時採用教員として働きながら通信教育で取得することができる。
免許状をたくさん持っていれば、校種の幅が広がり臨時採用される確率はグンと高くなります。
教員の仕事に興味がある方、ぜひ免許状を取得して現場に踏み出してみてください。
「臨時採用教員として働く経験年数は、のちに新たな免許をとるためのプラス材料になります!」
自分の持っている免許状で、違う免許状を取りたい場合、何単位必要なのかが文科省からアップされているので、興味のある方はご覧ください。
所持している教員免許状に隣接する学校種の免許状を取得するために必要な単位(教育職員免許法第6条別表第8適用)
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