採用試験は1回で受かることを考えないで!採用試験が終わったらどうする?

②題名
目 次
    1. はじめに(採用試験の実態:私の見解
    2. いざ‼採用試験‼採用試験は1回で受かることを考えないで
    3. 採用試験が終わったら、どうする?
    4. まとめ
1.はじめに(採用試験の実態:私の見解)

 

教員免許をとると、教員採用試験を受ける資格が与えられます。この採用試験・・・

最近は受かりやすいと言われていますが、教育学部以外で免許を取った人にはまだまだハードルが高いです。

というのも

公立の正規教員になるの最短ルート(あくまでも私の見解です)

国立大の教育学部で、自分がなりたい教員の免許をとる。
採用試験を受ける→一発合格
  が多いからです。

試験を受けている

私の時代は、地元の国立大の人が大勢合格しています。
もちろん教員採用試験に向けての受験対策がしっかりしているからなのでしょうが、
何となく個人的に国立大枠があるんじゃないか・・と感じたくらいです。
残りは一流大学や名の通った大学がずらり。
 なので、

採用試験に力を入れてない大学や短大で、採用試験一発合格なんて奇跡に近いよ
独学で勉強したってなかなか合格しない! 受かったら天才!
今でもそう思っています😢

教員をしてみたい、でも採用試験に受からない、そんな気持ちをもっている方、一度臨時採用教員になって現場を経験してみませんか。経験してから採用試験を受けても遅くはありません。自分が教員に向いているか向いていないかを確かめる良いきっかけになると思います。



2.いざ!採用試験!!採用試験は1回で受かることを考えないで

教員免許を取得したら一度は受けてみるだろう採用試験。教員免許を取得と大学卒業を目前にして、教員採用試験がやってきます。つまり大学は4年生、短期大学2年生になると、その7月から採用試験が受けられます。ですから最終学年になってから受験勉強を始めてもなかなか合格することは難しいです。受験準備のスケジュールは人それぞれ異なりますが、大学生は3年生の9月ごろから筆記試験の勉強を始め、4年生になってから受験するケースが一般的です。それでも、1発合格するのは難しいのが現状です。なんといっても試験科目が多すぎます!最初の採用試験は、試しと思って気楽に受けましょう。

教員採用試験のスケジュールを知ろう

教員採用試験の大まかなスケジュールとして一般的には

3月下旬~4月   実施要領が発表されます。
4月下旬~5月   願書の受付が始まります。
6月下旬~7月   筆記や面接などの1次試験があります。
8月 ~ 9月   実技などの2次試験があります。
10月~4月までの間  合格者を対象にした学校長や教育委員会による研修や面談などが実施

上記のスケジュールをもとに、採用試験に向けて取り組む必要があります。

なお、教員採用試験の日程は、重複していない県であれば、併願しても問題はありません。その際は地域が異なることによる試験対策の違いや、2次試験の日程重複に注意しましょう。

また、出願する際は、一般的な就活と同様に自己PRや志望動機などを記載した書類をそろえることが多いですが、一部の自治体では短めの論作文を提出しなければいけない場合もあります。



3.採用試験が終わったら、どうする?

教員免許を取得したあと、公立の学校で教員をするには、教員採用試験を受けなければなりません。

合格したならば、もちろん正規採用として登録されますが、不合格だと、その後どうしますか?


1.教員を諦めて就職先を探す

時間や経済的に余裕がない場合は、いったん就職を考えるのも一つの手です。教員免許状があるので、社会を経験してからまた教員採用試験を受けることは可能です。今では59歳まで採用の枠が広がった県もあります。また採用試験には特別枠というのもできたので、そこで受験できる可能性があります。(特別枠については、教員採用試験の特別枠って?臨時採用教員は、採用試験を臨時採用教員枠で受けてみよう!で詳しく説明していますのでご覧ください。)


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2.私立の学校の先生になる

四年制大学を出ていれば、私立の学校に就職が可能です。しかし、一般的に私立は進学校を目指すことが多いので、有名大学出身者やスポーツに優れている、芸術に優れているなど専門的な知識のある人、あるいは自分がその学校出身という人が採用されやすいです。また短期大学出身の先生はあまり採用されません。

私学で先生をするには、地域 によって採用方法が異なります。私学協会で登録をする、自分で学校に直接連絡といった方法が主です。自分で興味のある学校を調べてから、登録しましょう。





3.また採用試験に臨むために無職でがんばる
2次試験で不合格になった場合、11月からまた受験勉強が始まります。しっかり計画を立てて来年度に向けてまたトライしてください。独学で勉強をするのが難しい方は、教員採用試験対策予備校に通うのも手です。ただそれには、その分の費用がかかります。独学では、参考書や問題集等で1万~6万位、予備校に通う・通信で学ぶにはその内容によって対策講座の値段・価格はいろいろですが、フルサポート対策を受けるのであれば10万から80万くらいは必須です。

予備校や通信教育で対策に備えても必ず合格することができる訳ではありません。自分でじっくり考えて来年度に備えましょう。



4.講師やアルバイトをしながら、来年度に向けて試験勉強をする

毎日の生活にやはりお金はかかります。しかし受験勉強の時間を確保するためには、やはり正社員になると難しいです。そこで、塾講師やアルバイトをしながら受験に備えている人はたくさんいます。ちなみに講師は公立の学校でも行うことができます。その方法は下記をご覧ください。


5.臨時教員として先生をする

一度でいいから先生をしてみたい・・・そんな方は、臨時採用教員として働くことができます。


臨時採用教員になるには

臨時的採用教員とは、小学校・中学校・高等学校において、当該教員免許状を有していることを条件に期間を限って任用される教員をいいます。

一般的に臨時採用教員というと正規教員と同じ仕事をする常勤講師をいいますが、時間単位で仕事をする非常勤講師もいます。

公立学校では、正規教員のほかに臨時採用教員(常勤講師・非常勤講師)が、先生として働いています。採用試験を受けられた人は、すでにご存じの方も多いと思いますが、臨時採用教員になるには次のような流れになっています。

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図でもお分かりのように、

教員免許さえあれば

採用試験を受けても、受けなくても

臨時採用教員になることができます。


常勤講師と非常勤講師の違い

同じ臨時採用教員でも常勤講師と非常勤講師は採用条件が違います。


男性

常勤講師(一般的に臨時採用教員というと、この常勤講師をさします)

正規教員が産休・育休、病休などで仕事に就くことが難しい場合代替として、また年度初めの児童生徒の増加によりクラスが急に増えた場合、欠員補充として採用されます。仕事内容は正規教員と同じ仕事をします。

正規職員と同じなので、担任をもったり副担任になったりします。毎日の授業や授業参観、行事参加はもちろんのこと、児童生徒の個人資料制作、分掌業務などすべて行います。ここで仕事を覚えることでこれからの教員生活に見通しがもてるようになります。中学校や高等学校では、生徒指導や部活動の指導などもあり、試合があれば休日出勤もあります。(一応、部活動手当がでます)

勤務時間は、正規教員と同じで1日は7時間45分勤務のところが標準です。

【メリット】

給料

給料は、正規教員と同じく月給制で支払われます。なので、児童生徒が登校しない月も給与は支払われます。さらに採用日数によっては、ボーナスや退職金があります。

公立学校教員の初任給は、大学卒で大体21万から22万円です。小学校教員と中学校教員の初任給は同じですが、地域や最終学歴によって初任給の金額は異なります。(例えば…特別支援学校勤務や大学院卒は少しup。短期大学は1.5万円くらいdown。)

低い!と思われた方、実際には、ここから教職調整額(残業代が支給されない代わりに本給の4%が支給される)や義務教育等教員特別手当(教員に優秀な人材を確保することを目的に制定された教育職員全員に支給される手当で給料の平均3.8%程度支給)、地域手当や扶養手当、通勤手当、住居手当、単身赴任手当など(支給条件があります)の一般的な手当てが加算されるので、大学卒で平均24万~25万円くらいになります。※ここから健康保険代、年金等が差し引かれるので、手取りはもう少し低くなります。

男性


年次有給休暇(年休)が与えられます。(勤務日数によって異なり、最低2日から。更新された時には、更新後の任用期間に応じた年次休暇日数に、更新前の残日数が加算できる地域もあります。)年休とは別に、夏季休暇が(任用期間によって違いますが、多いところで最長5日)あります。
その他、忌引休暇、結婚休暇、病気休暇(公務上の負傷の場合)等などがあります。

※ひと昔前は自分が病気になったり家族の看護が必要になったりと自分都合の場合は、辞めなければならなかったのですが、今では臨時採用教員確保として無給ではありますが、そのほか様々な休暇を認めているところが多いです。

保険証

健康保険があります。(地域によって共済保険・協会けんぽです。)
年金も厚生年金で、健康保険とともに給与から差し引かれます。


【デメリット】

がっかり男性

教科指導の他に事務的仕事が多い。
なかなか勤務時間内に退勤することが難しい。
残業しても残業手当がでない。
副業はできない。
仕事量が多すぎて、教員採用試験の勉強の時間がなかなか作れない。

その他
社会保険料や所得税は給与引き落としですが、住民税は自分で支払わなくてはなりません。
この住民税は前年度の収入で計算されているので、引き落としができません。ですので、役所から自分に送られてきます。臨時採用を続け、ある程度のお給料がある場合は退職金がそのまま住民税に‥というぐらいの額を支払わなければならないことがあるから注意です。


非常勤講師

女先生

非常勤講師は教科指導のみを行う教員です。

毎週の授業と、試験の作成および採点、成績記入が主な仕事です。生徒指導や分掌業務、部活動の指導などを行う必要は原則としてありません。

【メリット】

担当する授業の時間だけ学校に来て、授業が終われば帰宅できます。授業時間以外は学校に来る必要はありませんので、持ち時間数が少ない場合、複数の学校を掛け持ちすることも可能です。副業もOKで、塾講師や家庭教師と掛け持ちする人もいます。

お金女性

給与は時給で、50分授業1時間につき1000~3000円程度です。(特別支援学校や正規教員の経験有無によって時給が少し高くなります。また都道府県により違いがあります)

               

その他、自治体によっては年次有給休暇(年休)が与えられることもあります。

時間の組み合わせによっては、採用試験の勉強の時間が確保されます。

【デメリット】

時間講師なので、もちろんボーナスはありません。

授業のない夏休みや冬休みは学校に行く必要がない代わりに、給与もありません。
 
産休・育休、病休が基本的に認められません。

社会保険は自己負担での加入(国民健康保険、国民年金)となるので、保険料分を収入から差し引いて考える必要があります。

臨時採用教員に採用されるまで

臨時採用教員の最大のデメリットは、いつ採用になるかわからないところです。登録したからといって採用がないときもありますし、期間が短いときもあります。しかし今は教員不足で臨時採用教員の募集が頻繁にあり、手が足りない状態なので登録しておいて損はありません。

学校現場を経験することで、採用試験では面接や立案を基に行う実技試験など、先生の立場から話ができるようになりますし、指導計画や授業の立案などしやすくなります。

また一度臨時採用教員として採用されると、学校長や人の伝手で、途切れることなく続けられることがあります。

公立の教員を目指す方は是非一度、学校現場を経験してみてください。

臨時採用教員登録とは

臨時採用教員になると決めたら、登録をしなければなりません。

教員の免許を持っている、採用試験を受けただけでは、臨時採用教員にはなれません。自分が希望する都道府県に必ず登録をしてください。

登録の仕方は次回「③臨時採用教員とは?なり方と手続きの方法 」で詳しく説明しいますのでそちらでご確認ください。


4.まとめ

せっかく教員免許を取って採用試験まで臨んだのに不合格だと、心も萎えますね。採用試験のことを考えると、

臨時採用教員になるか。非常勤講師になるか。

迷うところです。

臨時採用教員として着任すれば、正規教員とほぼ同じくらいの量の仕事を任せられます。4月1日から1次試験まで、試験対策の時間はほとんど取れません。

その代わりに、集中して長い時間を子どもたちや同僚と過ごすことができるので、その経験を論文や面接試験に生かすことができます

非常勤講師は、時間に余裕があるので試験対策に集中できます。

その代わり臨時的任用教員に比べ、現場にいる経験だけでなく収入も少なくなり、アルバイト等の時間も必要になるかもしれません。

正直採用試験はそんなに簡単には受かりません。今では採用試験に特別枠ができたので、臨時採用教員として経験を積んでから特別枠で試験を受けてみるのも一つの手です。学校現場に入ると、同じ境遇の人がたくさんいらっしゃいます。情報交換しながら試験対策に臨んでみてはいかがでしょうか。

指さす女性

「臨時採用教員として、一度教育現場に足を踏み入れてみよう。その経験が採用試験にきっと役に立つ!」


(教員への道 第ニ段階クリア‼)


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